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NHKブラタモリ 合体都市 北九州の回

NHK総合テレビで放送されたブラタモリで今年の10月に2週にわたって北九州市が取り上げられていました。
私は北九州に住むようになって20年以上になるのですが、北九州市の歴史となると詳しいことは知らず、改めて稀有な歴史的背景をもつ北九州市の誕生に興味を持って視聴しました。

北九州市は昭和38年に5市合併により誕生したのですが、都市の発展の起点となるのが明治の官営八幡製鉄所の誘致から始まります。
製鉄所の建設候補地は、そもそもは八幡ではなく、門司が最有力候補となっていたそうです。
時の筑前出身の政界人・財界人の働きかけによって、旧藩政の筑前にあたる八幡に決定したという経緯があるそうです。今の八幡東区の高見という場所を境に旧藩政の筑前(黒田家)と豊前(細川家)の国境があり、放送ではその場所も案内されていました。

日本最大の石炭の産地である筑豊炭田を背景に日本一の石炭積出港の若松港、日本で最初の製鉄所である八幡製鉄所の建設と続き、路面電車の敷設によって北九州工業地帯の礎となる都市基盤ができたそうです。その後更なる発展の為に5つの市が対等な立場で合併することにより北九州市が誕生する歴史は非常に興味深い内容でした。

けっこう特殊な都市の発展をしてきたとは思っていた北九州市ですが、この番組で改めて歴史を知ることで、今住んでいる北九州に対する愛着も深まる気がしました。重厚長大産業から始まった北九州市は今年市政60周年を迎えました。次にテレビで紹介される時、どんな姿に変わっていくか楽しみです。

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